LNG=11月18~22日:昨年12月以来の高値
DES北東アジア相場は先週、期近着が15.35ドル前後まで値上がりし、昨年12月以来の高値をつけた。ロシア産ガスの供給不安で蘭天然ガス(TTF)市況が上昇し、北東アジア着相場を押し上げた。 ウクライナが米国製ミサイルでロシアに攻撃したことで、地政学リスクが高まり、天然ガスを含んだコモディティ全般の相場が上がっていると日本企業は指摘する。市場ではトレーダーやポートフォリオプレーヤーが買い戻しを目的にスポット玉を物色中。仏エンジーは20日、英シェルから1月10~12日着を1月限の北東アジア着のスポット市況に対して4セントのプレミアムで買い付けた。 相場は上昇したが、「アジアはこの冬、思ったほど寒くならないという観測が強まっている」(日本商社)。日本の気象庁も19日に、向こう3カ月(12月~2月)の平均気温がほぼ平年並みとなる見通しを発表した。
【FOB中東・DES中東・DES南アジア】 クウェート石油公社(KPC)は20日、買い付け入札を締め切った。対象は12月25~30日クウェート着の1カーゴ。クウェートではこの時期には電力消費が低下することから、一般的にガスの需要は盛り上がらない。このため、今回のようなLNGのスポット購入はこの時期としてはまれ。
米ベンチャーグローバルが建設を進めるプラークミンズ(Plaquemines)プロジェクト(年産1,330万トン)で、建設費が予算をオーバーしてしまったようだ。新型コロナの流行以降、世界中で人材不足や機材の高騰が起こっており、「建設コストの上昇はデベロッパー共通の問題となっている」(日本企業)。
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