31日 原油は続落、株安と経済減速懸念で
11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(5月限)は先週末終値と比べ31セント安の69.05ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(5月限)は同35セント安の73.28ドル/バレルと、いずれも続落している。 31日アジア時間午前の原油相場は続落。先週末の米国株式相場が急落した流れを引き継いており、アジア株も先週末比で大幅安となっている。トランプ米大統領は4月3日から全ての国や地域に対し、25%の自動車関税を課すとしており、エネルギー・金属鉱物資源機構(JOGMEC)の野神隆之首席エコノミストは「貿易摩擦による米国経済の減速懸念が拭えない」と指摘。一方、トランプ大統領は30日、ロシアのプーチン大統領によるウクライナのゼレンスキー大統領への今後の在り方についての言及に対し、怒りを露わにした。ロシアとウクライナの停戦が成立しない場合、米国はロシア産原油の輸入にさらなる関税を課す可能性があり、ロシア産の石油製品を輸入する中国やインドなどが代替の輸入先を求めて、買いに動くとみられている。これにより、「先行きの原油需給が引き締まる可能性がある」と同氏は述べた。
日経平均株価は先週末比1,415円79銭安の3万5,704円54銭で推移している。ドル円相場は1ドル=149.04円と、先週末の17時時点(150.39円)と比べドル安・円高方向に振れている。
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