4日 原油は続落、米国の対ウ軍事支援停止でリスク回避の動き
4日アジア時間午前の原油相場は続落。米トランプ大統領が3日、ウクライナへの全ての軍事支援の一時停止したと複数の米主要メディアが報じた。一部報道によると、現在輸送中の武器を含め、ウクライナに運ばれる全ての米軍装備品が対象となる。軍事支援が和平に寄与しているか判断する思惑があり、ウクライナに更なる圧力を強める狙いがある。三菱UFJリサーチ&コンサルティングの芥田知至主任研究員(=写真)は、「対ウクライナへの軍事支援停止を受けて、原油先物はリスク回避の動きから売りが優勢となっている」と述べた。アジア主要株価指数も下落しており、全般的に市場のセンチメントが弱気に触れている。また、石油輸出国機構(OPEC)と非OPEC主要産油国で構成する「OPECプラス」が3日、4月から段階的な増産を開始すると決定。「引き続きアジア時間でも弱材視されている」(同)。 日経平均株価は前日比717円20銭安の3万7,068円27銭で推移している。ドル円相場は1ドル=149.13円と、前日の17時時点(150.18円)と比べドル安・円高方向に振れている。
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