12日 原油は反落、利益確定売りと米在庫増加で
11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(3月限)は前日終値と比べ27セント安の73.05ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(4月限)は同25セント安の76.75ドル/バレルと、いずれも反落している。 12日アジア時間午前の原油相場は軟調。原油相場は11日まで3営業日続伸し、WTIは6日終値と比べて3ドル近く上昇。このため、ニッセイ基礎研究所の上野剛志上席エコノミストは「短期的な利益確定売りが入っている」と指摘する。 また、米石油協会(API)の統計では原油在庫が約900万バレル増加し、足元で需給の緩みが意識されているという。米トランプ政権の鉄鋼やアルミなどの関税政策も弱気材料に挙げた。 一方でイスラエル・ハマスの情勢不安が再び強まっているため、地政学的リスクの高まりが原油相場を下支えしているという。上野氏は「イランへの制裁が今後、どのように進むかが大きなテーマ」とした。国際エネルギー機関(IEA)と石油輸出国機構(OPEC)が13日、それぞれ月報を公表する予定。 日経平均株価は10日比83円70銭高の3万8,884円87銭で推移している。ドル円相場は1ドル=153.40円と、10日の17時時点(152.18円)と比べドル高・円安方向に振れている。
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