10日 原油は続伸、安値拾いも方向感欠く
11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(3月限)は先週末終値と比べ50セント高の71.50ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(4月限)は同51セント高の75.17ドル/バレルと、いずれも続伸している。 10日アジア時間午前の原油相場は続伸。先週に原油が下がり過ぎた反動から、原油に買いが入っている。米政府が6日、イラン産原油の中国向けの輸送に関与したとみられる企業やタンカーに対して新たな制裁を課すと発表した。ただ、イラン産原油の供給懸念に対しては、「材料に織り込み済みだという」(野村證券=高島雄貴エコノミスト)。 一方、トランプ大統領の関税政策が景気後退を招くとの懸念が生じている。高島氏は、「経済の減速懸念が原油の上昇幅を抑えている」とみている。しかしながら、「足元は材料が乏しく、方向感がない状況」と同氏は付け加えた。 日経平均株価は先週末比61円83銭安の3万8,725円19銭で推移している。ドル円相場は1ドル=151.98円と、先週末の17時時点(151.84円)と比べドル高・円安方向に振れている。
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