7日 原油は小幅上昇、強弱材料拮抗で方向観欠く
7日アジア時間午前の原油相場は小幅上昇。前日からの米株価指数の値動きと連動性があると、楽天証券経済研究所の吉田哲コモディティアナリスト(=写真)は指摘する。また原油市場特有の材料では強弱材料が拮抗しており、引き続き方向観は見定めにくい。 米国政府からの関税措置を受け、中国政府は2月10日以降、米国から輸入する石炭と液化天然ガス製品には15%、原油や農業機械、大型エンジン車には10%の関税を課すと発表した。これにより、米国産原油最大の輸出相手国である中国からの需要が冷え込み、需給の大幅な緩みに繋がるとの懸念が広がっている。 対して強材料として、トランプ大統領の対イランへの強硬な姿勢が挙げられる。4日、トランプ大統領はガザ地区を「引き取る」と発言したことを受け、中東情勢不安定化への懸念が浮上。中東産原油の供給不安の可能性を煽った。 今後の見方として、吉田氏は、連動性の強い米国株式相場が反発を見せているため「足元では反発の可能性が濃厚」と示す。また長期的には、今夜発表の1月の米国雇用統計の内容に注目が集まる。事前予想通りの弱い内容であれば短期的には景気悪化と捉えられるが、「利下げの可能性も浮上するため、経済活発化も期待される」(吉田氏)。
日経平均株価は前日比207円64銭安の3万8,858円89銭で推移している。ドル円相場は1ドル= 151.71円と、前日の17時時点(152.58円)と比べ、ドル安・円高方向に振れている。
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