6日 原油は反発、安値拾いの買いで
11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(3月限)は、前日終値と比べ23セント高71.26ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(4月限)は同17セント高の74.78ドル/バレルと、いずれも反発している。
6日アジア時間午前の原油相場は反発。直近2営業日の相場続落によって値ごろ感が強まり、安値拾いの買いが優勢となっている。中東情勢の先行き不透明感も、相場の強材料となっている。米国のトランプ大統領は4日、パレスチナ自治区ガザを米国が長期的に所有すると提案した。国際社会からの反発を招けば、「イスラエルとイスラム組織ハマスとの停戦延長が困難になる可能性がある」(エネルギー・金属鉱物資源機構(JOGMEC)の野神隆之首席エコノミスト)。ただ、相場の上値は限定的。米国と中国による貿易戦争が再燃すれば、「世界経済が失速するとの根強い懸念が広がっている」(同氏)。トランプ大統領が中国製品に対して追加関税を発動したことを受け、中国政府は報復関税を課す方針を打ち出した。
日経平均株価は前日比61円35銭高の3万8,892円83銭で推移している。ドル円相場は1ドル=152.04円と、前日17時時点(153.34円)と比べ、急激にドル安・円高方向に振れている。
◎リムエネルギー総合指数22種(レックス22、2010年平均=100):175.15 (↑0.77)
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