5日 原油は小幅続落、米中貿易戦争で原油需要の減少懸念
5日アジア時間午前の原油市場は小幅下落。米政府が4日、中国に対して追加関税を発動した報復として、中国政府は米国産原油に10%の関税を課すと発表した。米国産原油の中国向け需要減少と貿易戦争再燃による世界経済の失速懸念が相場を下押している。 ただ楽天証券経済研究所の吉田哲コモディティアナリスト(=写真)は、「強弱材料が錯綜し、相場は方向感に欠ける」と指摘した。トランプ米大統領は中国への追加関税の発動と同時に、イランに対して最大限の経済的圧力をかけるよう大統領覚書に署名した。イランへの経済圧力の強化によってイラン産原油の供給が減少する可能性が台頭し、これが相場を下支えているようだ。 日経平均株価は前日比7円56銭高の3万8,805円93銭で推移している。ドル円相場は1ドル=153.33円と、前日の17時時点(155.33円)と比べドル安・円高方向に振れている。
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